山都という町

色や香りから若さを感じる草花が咲きます。
山が緑に色づいて、
川面に自然の緑と空の青が反射してとてもきれいです。

収穫がはじまり、新鮮な野菜が
周囲の人たちからたくさん届きます。

新しい1年生がランドセルをしょって通学。
小学生は決して多くないですが、皆とても元気です。

いくら山間地でも夏は暑いです。
でも、涼しいんです。
平地に比べて5度ほど下がりますし、
山や水のような自然がいっぱいなので、
涼しく感じられる日もあります。
朝晩はそれなりに気温が下がるので過ごしやすい夏、といえます。

日暮やカエル、もちろん蝉も鳴きます。
夏を感じさせるのは自然の生き物たちです。
子供は川で遊び、滝壺に飛び込んでたくましくなります。

夕方になると、自宅のバーベキューに友人を呼んで
盛り上がる家族がいて、いい匂いがします。

また、お祭りがとても盛り上がります。
お祭りの段取りと本番は、皆、真剣。
お祭りを準備する関係事業者さんにピリピリと緊張感がただよう雰囲気は、
夏から秋への移り変わりを感じます。

収穫の秋。よく育った土壌と、山の原流水、
南九州の太陽から生育したお米や果樹が
よく採れます。
柿、栗、ゆず、が有名。
お祭りも変わらず盛んな季節。

また、スポーツも多くの町民が好きで、
町内のバレーボール大会や体育大会があります。
素人も、上手な人も、
一緒になって楽しんでいます。

収穫やお祭りが落ち着くと、
冬の準備で静かになります。
おちついて、山や川の秋の顔を眺めながら
読書をするにもふさわしい季節です。

山の冬、朝晩は厳しい寒さになります。
滝や川が凍ると、幻想的な景色が出現します。

雪が降る夜もありますので、九州なのに
スタッドレスタイヤやチェーンが
必要になる町です。

霜を踏む足音や、アスファルトの上を
タイヤチェーンがガラガラと通りすぎる音から、冬を感じます。

でも、日本列島においては南九州の熊本県。
日中は過ごしやすい日が多いです。

山都町は、山都町民は、ごくごく当たり前に、
みんなが四季を感じて暮らす町です。
草花、鳥や虫、田んぼや畑の様子から、一年の移り変わりを感じる町です。
都心には無くなりつつある「四季」が、目の前に自然にあります。
それが幸せだとか、豊かだとか、特別なことに感じるものではなく、
当たり前に、自然を感じ、「四季」を楽しんでいます。

ある時から、山都町が消滅可能性都市と呼ばれるようになったようです。
子供が少なくて、女性が増えないから、だそうです。
でも、町民は誰一人として、「消滅する」なんて、思ってもいません。
だって、山都町には自然があり、四季があり、
この環境の中で暮らすことを選んだ町民がたくさんいるからです。
子供も、女性も、少なくはなっていますが、たくさんいますよ。
若い男性、熱い事業者も、まだたくさんいます。

少子高齢化、日本全国のどこでも同じ状況のはず。
だから、山都町も他とあまり変わらないと思っています。
でも、他より少し、「四季」を感じて、楽しく、小さく、暮らせる町。
ぜひ一度、楽しい町民が暮らす町にいらしてください。

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